大阪府立大学の公開講座「関西経済論XXⅣ」で講演
2018/06/07に開催しました公開講座「関西経済論XXⅣ」では、 本学の教育研究会議学外委員も務めていただいているサファ ローラン/Laurent Safaさん (アルドネット株式会社 代表取締役)に、講演していただきました。 「関西経済論」は関西を中心にご活躍中の方々を講師に迎え、関西経済の現状と将来について学ぶことを目的とした公開講座です。
今回の講演タイトルは、『フランス人エンジニアから日本起業家まで』です。サファさんですが、IoT(物のインターネット)、 その中でも製造現場の人材不足を補い、作業ミスを減らし効率を上げることができるシステムの開発とサービス運用をビジネスとするアルドネット社を、 2012年に起業されています。 同社は中百舌鳥駅近くの「さかい新事業創造センター(S-Cube)」にオフィスがあります。
サファさんはフランス生まれですがフランスだけでなく、英国や日本の企業で仕事をされたことがあります。 その経験も踏まえ、フランスの文化や学校制度、今までのキャリアパス、社員と起業家の違いなどのお話をされました。 例えば、フランスの中学校では柔道が必須科目であることや、人生初のインターネット検索が松下電工(現パナソニック) の外国人スペシャリスト募集プログラムであったことのお話などもあり、来場者は興味津々でした。 ちなみに、英国にいた時に留学中の日本人女性と知り合ったのが日本との最初の接点、そしてその方とご結婚されたとのことです。
そして、検索で見つけた松下電工の募集に応募して来日、研究部門で10数年研究者として、その後は別の会社で部長として勤務、その後起業されました。
質疑応答では学生から、「起業のやりがい」について質問がありました。その答えは「お客様の満足」。 「これはどの企業でも同じだと思うが、自社のサービスを使ってお客様にご満足いただけた時は私も満足です」と、答えておられました。
また会場には、サファさんを外国人スペシャリストとして採用した当時の上司も来られ、講演終了後に旧交を温めておられました。
各国の文化、社会的環境の中での日々の生活や活動の生の情報を得ると共に、ワールドワイドな人的ネットワークの大切さを感じた講演となりました。