AlldoNews 13:システム界の同時通訳 ー C APIのお話
ウェブアプリから組込みシステムまで何でも来いのアルドネットですが、今回はエッジの委託開発のお話です。
人間界と同様、多くの言語が飛び交っているシステムの世界。 例えば組込みシステムはC言語がお得意な様子。 その特徴は『文字列が固定サイズ』で『表/構造体』や『数字』が好き。 昔から幅広い分野で活躍し、機能性も優れている安定した技術のため多くの人に使用されています。
かたやクラウドはjavaやpythonなどの言語がお好きだそう。 『可変サイズの文字列』で『リスト』が好き。 セキュリティやパフォーマンス向上のため新技術が生まれやすい、つまり、技術が毎年のように変わります。
この両者が会話をするためには、つまり組込みシステムとクラウドを繋ぐためには、言語が異なるので通訳が必要です。 もちろんメンテナンスの際も同様。 プログラミング言語界の通訳というのは、『相手言語』に変換するのではなく、 『相手言語の好きな形』に変えるのがお仕事。 もちろんアルドネットでも承っておりますが、新商品の開発やメンテナンスなどのスピードを考えると、 自分たちも直接クラウドと会話できるようにしたいなぁと組込みシステムを開発されているお客様は思いました。 しかし新しい言語を学ぶなんて『海外留学』をしている余裕はありません。 ご依頼を頂いて試行錯誤した結果、完成したのが自動通訳セット『クラウド用C API』です。
これは、C言語を使って別言語のAPIとやりとりができる「クラウド用C API」 とその「C APIを活用したサンプルプログラム」。
C言語対応のシステム側で“通訳”できるようにするためのシステムです。
この「クラウド用C API」は“通訳”の過程をすべて隠しておこなってくれます。 難しいやり取りを全部隠してしまったことで、何も難しいことをすることなく、 心置きなくC言語で話しかけてクラウドのAPIとやり取りができるようになるのですが、 そのために正しい指示を厳密に出す必要があり、それを簡単に導いてくれるのが「サンプルプログラム」です。
C言語を操れるエンジニアがいれば、C言語対応システムのデータがクラウドに送れるようになります。 また、データの他部署や他地域への共有・報告、新製品開発、メンテナンスなど、多くの場面で使えるため、 費用対効果がグッと向上するのに一役買ってくれそうな予感です。
今回は、高度なセンサー技術をお持ちのお客様の素晴らしい商品が、今後さらに広まっていくと思うと、 とてもわくわくする案件でした。
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