AlldoNews 10:開発言語のお話:バルブを遠隔制御せよ!
今回は少し視点を変えて開発言語の観点から開発例をご紹介したいと思います。
ミッション:水道バルブを遠隔制御せよ!
条件:
- 制御器の電源はバッテリー。
- 操作はスマホのブラウザー
(アプリのインストール不要)。 - サーバーシステムの構築不要。
水漏れ等の点検や諸々の事情で水道を止める必要がある場合、作業員が都度現場に行っていたが、 人手不足のため、直接現場へ行かずに水道バルブを遠隔で開閉する機能が必要であるとのこと。 もちろん水漏れ検知も必要。 現場に大きなパソコンを置くわけにはいかないので、システムはバルブに組み込む必要がある、というミッションです。
電線がなく、また、メンテの手間も考えて制御器の電源は長期間使えるバッテリーが良いとのこと。 消費電力が抑えられるため組み込みシステムにはマイコンを使用します。 マイコンを扱うためC言語を使用しました。
また、スマホのブラウザー上でのユーザーインターフェース(UI) にはJavaScriptを使用。
そして、スマホのブラウザー上でUIを提供するにはサーバーが必要ですが、条件にはサーバーシステムの構築不要とあります。 そのためクラウドにて提供。 クラウド提供部分にはPythonを使用します。 こうして選択した言語を操りながらシステムを完成させ、見事ミッションをクリアいたしました。
一連のひとつのシステムに見えても、その内部は実は色んな言語を組み合わせていることもあり、その組み合わせ方は無限大。 できることも無限大です。 使用環境や状況の違い、機械との相性など、 色んな条件を上手く見極めてシステムとして作り上げていくのが大事であることを毎度実感いたします。
この度、新しくHPにIoT/DX実験室というページを追加いたしました。 アルドネットがシステムを構築していく上での考え方や事例などを載せていきたいと思っています。
ぜひぜひ覗いてみてください。
関連ページ
このニュースレターはPDF形式でもダウンロードできます。